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アート | パフォーマンス | マンガ

「福岡でダンスする身体」への懺悔
踊りに行くぜ!! 福岡公演 出演者選考会+ダンスディスカッション、6/22、あじびホール

「踊りに行くぜ!! 福岡公演 出演者選考会+ダンスディスカッション」に行ってきた(6/22@あじびホール)。今秋開催予定の本公演(10/4@イムズホール)のための選考会である。年を重ねる毎に、福岡の選考会は着実に層が厚くなっている。今回は出場者が11組、選考会は5時間以上に及んだ。参加者も沖縄や岩国など福岡以外からも集ったようだ。選考会場はほぼ満席。恒例となったクリティカルレスポンスプロセス(ダンサーを交えた批評会のようなもの)でも積極的な発言がみられた。福岡のダンス波、いよいよ高し!

ところが選考会を観終えた私は、自己嫌悪に捉われていた。なぜか?どうにも私はこの波に乗れないからである。実際の風潮と私の印象は間逆の関係にあるわけだから、こうなると私に何らかの問題があるとしか思えない。楽しめない私がどこかできっと間違っているに違いない。以下の文章は、私の懺悔録である。

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ドネルモ・トーク・アラウンド: 「チェルフィッチュ」‐「フリータイム」とか

「ドネルモ・トーク・アラウンド」はweb上で開催する座談会です。毎回のテーマに、注目の公演や映画などを取り上げていく予定です。

今回は、4月初めに北九州で公演されたチェルフィッチュの「フリータイム」(2008/4/4-5@北九州芸術劇場)をとりあげます。演劇界のみならず多方面で注目を集めるチェルフィッチュ。そして派遣労働の女性を独特の観点から取り上げた「フリータイム」。パネラーが、「フリータイム」の話題を中心に、チェルフィッチュを巡って、あれやこれやと語っております。それでは、どーぞ。

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フリータイムという拘禁
チェルフィッチュ「フリータイム」、北九州市芸術劇場、2008.4.5

公演チラシ

【ドネルモでは、先日のチェルフィッチュ『フリータイム』(@北九州芸術劇場.4/4‐5)を巡って、座談会を企画しました(4/20)。その模様は近日中にアップ予定です。それに先立ち、座談会に参加できなかったライターからレビューの投稿がありました。以下に掲載いたします。】


自分自身の生活秩序を自ら作り出す能力として自由を定義するならば、チェルフィッチュ「フリータイム」で描き出された「自由」とは、なんと窮屈なものであろう。とある「派遣の女性」が出勤前にファミレスで朝の30分をすごす。彼女はそこで自分の日記を書くのだが、それは自分にだけ分かればよいので、ぐるぐるとした線になってしまう。そういう彼女の意識のありようが、例によって様々な人たちの推測・伝聞というかたちで報告されていく。

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それでも僕らは愛せずにいられない―ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踏団『フルムーン』
ピナ・バウシュ&ヴッパタール舞踏団『フルムーン』、びわ湖ホール、2008/4/3

vollmond今話題のびわ湖ホールで行われたピナ・バウシュ『フルムーン(原題は“Vollmond”)』に行ってきた。(フルムーンの映像はyoutubeで観ることができる。
【画像:Ensemble. Foto: © Laurent Philippe(ピナの公式HPから)】

ピナ・バウシュの『フルムーン』で重要なモチーフとなっていたのは、満月ではなく、水であった。月を思わせる舞台美術はせいぜい中央に置かれた巨大な岩状の物体ぐらいで、むしろ目立ったのは、時折天井から落ちてくる大粒の雨を思わせる水だったり、舞台後方に作られていた浅いプールだった。そのような舞台上で、ダンサーたちは、ペットボトルに入れられた水を手に踊ったり、プールの中に入ってお互いに水を掛け合ったりしていた。水との共振ともいうべき身振りを延々とコラージュしていくことで、作品は進行していったのである。

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レクチャーの作法、あるいは楽園追放
《レクチャー》アジアのコンテンポラリーダンス―― いま何が起こっているのか、2月8日(金)19:00〜、あじびホール(福岡アジア美術館)、講師:武藤大祐(ダンス批評家、桜美林大学非常勤講師、Dance Asia) 、ゲスト:水野立子(NPO法人JCDN アーティスティック・ディレクター)

ピチェアジアのコンテンポラリー・ダンスについてレクチャー・イベントが開催されたので行ってきました(2月8日@アジア美術館・あじびホール)。この企画は、今月末に開催される「アジア・コンテンポラリー・ダンス・ナウ!」(2月23日、24日@ぽんプラザホール)のプレ企画です。

アジアのダンスの現在を一挙に観られるこの公演、とりわけピチェ・クランチェン(タイ)に私は惹かれています。彼はタイの古典舞踊「コーン」の語法を知的に分析・解体し、それを振付の素材として再構成しているとのこと。なんとアジアにフォーサイス的思考が!ピチェ流コーン・メソッドに基づく身体が空間と高密度で絡んでいる様は、しっとりとして静謐な、しかし緊張感に満ちた腕の動きからも感じられましょう(出演予定のアーティスト映像を、福岡文化芸術振興財団のHPで見ることができます)。他にも、パプア部族のダンスに由来するステップをヒップ・ポップと融合させたというジェコ・シオンポ(インドネシア)等々、躍動するハイブリッドな身体の様相を存分に楽しむことのできるまたとないチャンスです。みなさま、どうぞお見逃しなく!

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ポストモダンのエッジで踊る
Vidalsasoon CM collaboration video

アムロ VS最近、安室奈美恵のコマーシャルが話題になっています。Vidalsasoon CM collaboration videoというプロジェクトで、スタイリストのパトリシア・フィールド(「セックス・アンド・ザ・シティ」「プラダを着た悪魔」etc)、ヘア・スタイリストのオーランド・ピタ(マドンナetcハリウッドセレブ御用達)とのコラボレーションです。ヴィダル・サスーンのHPでは、CMだけでなく、ミュージックビデオの全体を高画質で見ることができます(こちらをクリック)。60年代、70年代、80年代を表す音楽にそれぞれビデオを付けたもので、全体で三曲構成です。すでに解禁となった最初の二本を見た感想はといえば、ついにここまできなしゃったか、ご立派じゃ、と思わず九州弁になってしまいます。そのくらい自分が田舎者に思えてしまったのです。

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手段たちの、手段としての演劇
集団の声、集団の身体 1920・30年代の日本とドイツにおけるアジプロ演劇、早稲田大学演劇博物館、2007.11.24-2008.1.20

アジプロ

アートは一切の拘束から逃れてその表現のみを自由に追求すべき技術であると述べたのは『判断力批判』のカントであった。そんな「自由な技術」の立場から見れば、政治宣伝の道具としてのアートなど、アートの形容矛盾、嫌悪の対象でしかありえない。にもかかわらずそれは今日、ふたたびあやしい輝きを放って僕らの心を引きつけているようにみえる。それを実感したのが、日本とドイツにおけるアジプロ演劇を回顧する展覧会、「集団の声、集団の身体」(早稲田大学演劇博物館)であった。

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Royal de Luxe(ロワイヤル・ドゥ・リュクス)とは何者か。
『Royal de Luxe(ロワイヤル・ドゥ・リュクス)とは何者か』、ドネルモ・ミーティング、2007/9/13

Royal de Luxe先日のドネルモ・ミーティング(9/13)では、フランスの大道芸カンパニーRoyal de Luxe(ロワイヤル・ドゥ・リュクス)についてプレゼンが行われました。彼らのパフォーマンスは、高さが4〜12mほどもある巨大操り人形を使い、「巨大な動物か人間が町にやって来て、数日間、そこで絶え間なく生活して見せる」様を街の人々に目撃させることがその主な趣旨になっています。今回はとくに、YouTubeに投稿された映像を通して日本でも一部で話題になった、彼らの巨人シリーズ最新作『スルタンの象』(こちらをクリック)を取り上げました。スルタンの象も巨人シリーズの慣例にならい、巨大な少女や巨大な象に乗った王さまの一行が街を練り歩きます。

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見かけの魅力/本当の窮屈
YCAM滞在制作新作ダンス公演「true/本当のこと」 白井 剛×川口隆夫×藤本隆行、山口情報芸術センター(YCAM)、2007/9/1

trueYCAM(山口情報芸術センター)で、「true/本当のこと」というパフォーマンスを観てきました。この作品は、白井剛とダムタイプの川口隆夫を中心に、音響や映像のプログラミングの才能がYCAMに3週間くらい滞在し、制作したそうです。今回の初演の後、金沢21世紀美術館、横浜赤レンガ倉庫で上演されるとのこと。

さて、今回の「true/本当のこと」、感想を申せば、まずは見かけの世界が崩れていき、「本当」のあり方が明らかになっていくような表現だったといえるでしょう。しかし皮肉なことに、そのことはむしろ、今では「本当」に大して魅力や説得力が感じられなくなったということも明らかにしてしまったように思います。

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おいしそうな生活。キノコのダンス
珍しいキノコ舞踊団 「あなたの寝顔をなでてみる。」、8/16-17、イムズ(イムズパフォーミングアーツ07 vol.5)

キノコ
イムズホールで、珍しいキノコ舞踊団の公演「あなたの寝顔をなでてみる。」を観てきました(イムズホール、8/17)。珍しいキノコ舞踊団は、女性によるダンスカンパニーで、関東を中心にかなり人気もあるらしい。アレッシィというイタリアの家具ブランドがありますが、キノコのダンスの印象を一言で申せば、「アレッシィみたいなダンス」と言うことになるかと思います。彼女達は、他愛もなく会話するように、他愛もなくダンスするのですが、それらが、なにかちょっと可愛らしく、きれいに見えてしまうのです。

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ライプとケルパー、二つの身体のあいだで

ケルパー


サシャ・ヴァルツ&ゲスツによる「ケルパー」を見てきました。ほとんどいわゆる踊りらしい踊りもなく、ほぼ全裸のダンサーたちが、狭い箱のなかに折り重なったり、みなで並んでペンギンのようによちよち歩きをしたりといった感じで、普通の意味でのキレのいい美的なダンスを期待した観客には失望を与えていたようでした。しかしそこには、現代人が避けて通ることのできない身体のあり方が問題として提示されているように思いました。

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オーダーメイドなメディアの行方- physical integrationから考える
『physical integration〜身体とメディアの融合〜』、九州大学大橋キャンパス芸術工学部多次元ホール、2007/7/6-8

今月頭に開催された『Physical integration〜身体とメディアの融合〜』は、これからの福岡のパフォーマンス文化にとって興味深い問題を考えさせるイベントだったと思います。このパフォーマーとメディア・アーティストのためのワークショップ(WS)には、Dance and Media Japan、韓国のデザイン大学sadiなどから講師が呼ばれ、福岡で活動するパフォーマー、それに福岡と韓国のメディアデザイン系の学生らが参加。5つの班に分かれ二日間のWSの後、その成果を約5分の作品として発表しました。

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fauve de la cage
「踊りに行くぜ!! vol.8」出演者選考会+ダンスディスカッション@福岡、福岡市民会館練習室、2007/6/9

6月9日に行われた「踊りに行くぜvol.8」福岡選考会には、6組の参加があった。各組各様のパフォーマンスを期待したが、予想を超えるものを見ることができた。特に目を引いたのが、4組目の「CHAOS J.P.」(KARAS)である。ある意味では、様式として固まりつつあるコンテンポラリー・ダンスに一石を投じたといえるだろう。

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アート・オープン・カフェ(第3期)「映し合う都市、福岡と東京」 のお知らせ
アート・オープン・カフェ 2007、イムズ、東京ミッドタウン・デザインハブ リエゾンセンター、2007年9月〜2008年1月

AOC HP

アート・オープン・カフェのHP(こちらをクリック)

来月9月21日から、福岡と東京の2会場にて開催される「アート・オープン・カフェ(Art Open Cafe)」の申込受付が始まりました。「アート・オープン・カフェ」では、福岡にかかわりを持ち、各界の第一線で活躍されているゲストをお招きし、受講者のみなさまと、様々なテーマについてお話します。3回目となる今回は、個性的な文化都市福岡と東京の関係について考えます。ドネルモも、企画段階から参加しています。

講座の日程、申込方法等、詳しくは、公式HP(こちらをクリック)をご参照ください。

あっぱれなダンス-伊波晋のhandance

京都ダンスプロダクション-ここから世界へ-(2007/3/24-25、京都芸術センター)で上演されたのは、伊波晋の「handance 海蝉」、Monochrome Circus(振付・坂本公成)の「きざはし」、そしてきたまり率いるKIKIKIKIKIKIの「サカリバ」でした。この3作品は昨年8月の公開オーディションで選出され、その後映像、音楽、衣装とのコラボレーションやダンス批評からの刺激も受けつつ、ワークインプログレスとして製作されたのだそうです。

「サカリバ」も面白かったのですが、個人的には伊波晋の作品を興味深く感じました。アフタートークの際、自らを「やりたがり」だと説明した伊波晋は、なるほどたしかに「やりたがり」らしく、振付のみならず映像、音、ダンスを全て一人でこなしているそうです。もっとも、「やりたがり」のナルシスティックな本性がストレートに現れていたのは、作品の構造においてだと思われます。

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肉体言語のトレーニング
レオ・ムジックのコンテンポラリーダンスワークショップ、パピオビールーム、2007/3/15

レオ・ムジックによるダンス・ワークショップダンスコミュニケーション Co.D.Ex.の企画)を見学させていただきました。ムジックのワークショップは、実際に踊らず見ているだけでもかなり面白いものでした。それはまさに肉体を言語化するプロセスを実演しているという感じだったのです。

ムジックの主張は、とにかく「どうして肉体がそのように動くのかを理解しろ」ということに尽きるようです。つまり肉体の動きには固有の論理があり、それを踏まえなければ動きに説得力が生まれない、という発想のもとでトレーニングが組まれていました。逆にいえば、天才的なダンサーの独創性やオリジナルな感情の表れが必ずしも必要ではなく、肉体の各部分の分節された動きを一つ一つ緻密に積み上げるという原理的には誰でもマスターできる方法論によって、十分ダンスの質は高まるともいえます。

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黒猫カフェのホスピタリティ
ダンスコミュニケーションCo.D.Ex.『黒猫CafeRickety』(火曜劇場ファイナル、ぽんプラザホール、1/29)

賑やかで楽しげな雰囲気もさることながら、それでもやはり私の印象に残ったのは、その雰囲気を支えていると思しきパフォーマーのホスピタリティの精神でした。ダンスコミュニケーションCo.D.Ex.の『黒猫CafeRickety』(ぽんプラザホール、1/29)は、三人の踊り手と一人の役者、それに鍵盤楽器、ギター、ジャンベ、ウッド・ベース、サックス、ハングetcといった音楽隊、さらには映像作家による、ノン・ジャンル的なパフォーマンスです。たしかに表向きは自由な雰囲気に溢れていました。最後のほうなど、「1月29日、今日は朝からイライラ、美術館の作品を全部壊したい気分だー!」と宣言され、音楽はドンドコいよいよ活気付き、踊り手は踊りまくり、バックの映像はもちろん「裸」です。NHK紅白のOZMA騒動でも明らかなように、裸は自由な表現の象徴なのでしょう。

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悟りの境地が遠すぎる−能『邯鄲』
第八回 花の会(能『邯鄲』、能『融』etc)、大濠公園能楽堂、2006/12/17

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『邯鄲(かんたん)』という能を観てきました。会場は満員。近年、能は注目を集めているようですね。客層も幅広く、特に若い女性が多いのが印象的でした。シテ(主人公)を舞ったのは観世清和です。この人の舞いは去年初めて観て以来、機会があれば観るようにしています。一挙手一投足がきれいです。ゆったりとたおやかにすーっと動くさまに、思わず見とれてしまいます。

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二人だから、上手くいかない。−砂連尾理+寺田みさこの『ユラフ』
砂連尾理+寺田みさこ 『ユラフ』、踊りに行くぜ!!vol.7別府公演、別府ブルーバード会館3F、2006/11/25-6

%97x%82%E8%82%C9%8Ds%82%AD%82%BA%82%CC%8A%C5%94%C2.jpg先月末に大分の別府で開催された「踊りに行くぜ!!vol.7」を観てきました(別府ブルーバード会館3F、2006/11/25)。映画館風の看板(右画像)、会場となった映画館のもわもわした雰囲気etc、企画された方の卓越したセンスにまず感激、パンフレットのコンテポンポラリーダンス案内文は、ダンスが好きな感じがひしひしと伝わってきて読んでいて何だか嬉しくなってしまいました。今回の公演を成功させるための実行委員の方々の熱意に、何よりも大きな感銘を受けました。僕が行った初日(25日)は完全に満員でしたが、それも頷けます。素晴らしい運営でした。

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巨体は踊る
大相撲、平成18年11月場所、福岡国際センター、2006/11/12-26

%92%A9%90%C2%97%B4.jpg朝青龍はダンサブル。といっても、ダンスを始めたのではありません。いつも相撲を取っています。でもその動きは独特の原理をもち、相手との関係によって様々に変化していきます。そしてその速さと正確さが朝青龍ほど鍛え抜かれたとき、その体はまるで高速で踊っているようにみえるのです。

そうはいっても相撲を普通に見ると、ただ巨体がドタバタして、10秒ほどで転んだり土俵を出たりして終わりのようです。そして本番前の準備が異常に長い。これでは間延びして、とても見る気になれないという人も多いのではないでしょうか。

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おしまいへ向かうダンス
ニブロール《NO DIRECTION,everyday》、イムズホール、2006/10/28-9

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身体がジャマだ−

今回のニブロールを見た感想は、これに尽きる。「そんなの当たり前でしょ」「何をいまさら」と、したり顔で言う人もいるだろう。でも今回のニブロールのデプレスさは、なかなかに手ごわい。というのも、この人達は、一度開き直ったはずなのに、再びそこに囚われてしまったのだから。

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痛ましいほどぎこちなく
ニブロール 《NO DIRECTION, everyday》、イムズホール、2006/10/28-29

%83j%83u%83%8D%81%5B%83%8B.jpgニブロールの福岡公演は若い世代になればなるほど、実感をもって受け入れられたように思えます。それはこの公演が、今までの価値観に建前としてでさえ付いていけなくなった若い世代(私も含めて)の感覚を、はっきり示してくれたからではないでしょうか。例えば今、大きな目標のために皆で連帯するとか、魅力的な商品を消費するとか、小さな仲良しグループを作るというような価値観は素直に信じられなくなりました。学生運動も消費活動も友達とのコミュニケーションも、なんとなく本気になれず、他者とつながれない。そうした特にめざすべき方向のない“No direction”な日常の中、互いに隔絶した個人たちが一瞬一瞬の動き(や言葉)のユニゾン(同調)にかけてジタバタする。そうした現在の状況が見事に繰り広げられたように思います。

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It‘s YOUR logic.
ドネルモ・ミーティング:「ダンスのロジック」、2006/10/12

「ダンスという本体があるのではなく、ダンスという現象があるのだ−」
この前置きから始まった10月12日のドネルモ・ミーティングは、「ダンスのロジック」と題して非常に熱いプレゼンがなされ、またかなり充実した言葉のバトル(?)もなされました。ダンスのみならず、表現という行為やドネルモ自体の意義も自分なりにわかったような気がして、ダンスにも現象学にもきちんとした素養がない私にとっても、非常に有意義な会となったのでした。プレゼンや話された内容を、なるべくわかりやすくレポートしてみたいと思います。

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消費する日常の健康さ-ニブロール福岡公演
ニブロール《NO DIRECTION. everyday》、イムズホール、2006/10/28-29

人々がもはや文化にお金を使わなくなったという声をよく聞きます。自分たちの日常生活そのものが最大の関心事で、それを超えて新しい可能性を見せてくれる文化に対し、人々はもはや憧れを持たなくなったというのです。CDも、本も、漫画ですら、もはやかつてのようには売れません。洋服もレストランも、若い人たちの心をつかめないでいます。文化と敵対する、そうした「日常」のあり方そのものを考えさせてくれたのが、everydayという言葉を表題に持つニブロールの新作でした。

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安室奈美恵、痕を押された身体の自由
namie amuro BEST tour -Live Style 2006-,マリンメッセ福岡, 2006/10/21

CAN’T SLEEP,CAN’T EAT,I’M SICK/人魚(DVD付)
安室奈美恵に対しては、多くのアート系のダンス関係者から「お金儲けのための商業ダンス」、「文化資本の操り人形」、「音楽に支配されきった身体」、「大衆向けのキッチュ」、「あれはそもそもダンスではない」など、さまざまな非難が寄せられてきた。一方に、客の欲望や興行に拘束された「手段としての身体」があり、他方に観客の欲望や道具的なあり方から解放された「自由な身体」がある。そして後者の身体だけが「本物のダンス」を実現できるのだ、という構図は果たしてなお通用するのだろうか、そんな思いを抱かせた安室奈美恵のアリーナ・ステージであった。

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「成熟した子供」なりの事情
ドネルモ・ミーティング、2006/10/5

Off Nibroll [public=un+public]
今週末に、ニブロールの新作《NO DIRECTION. everyday》の公演があります(10/28-29:イムズホール)。ニブロールは、振付家、衣装デザイナー、映像作家、照明アーティスト、音楽家の5人からなるディレクター集団です。舞台は、映像やら音楽やら照明やらが入り乱れるなか、数名の出演者が様々に動き回ります。

ニブロールについて、ドネルモでは「水たまりでジャブジャブやる、その心地よさについて」と題し、これまでのニブロールの映像やその他のダンスの映像等を見ながら、集まった皆さんといろいろお話しました(10/5:ドネルモ・ミーティング)。プレゼンの内容とドネルモで話されたことを、以下にまとめています。皆様がニブロールに興味を持たれるきっかけになれば、さいわいです。

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「成熟した子供」のユートピア
踊りに行くぜ!! vol.7 福岡公演、イムズ・ホール、2006/10/7

ダンスは体の動きが基本です。その動きを常人には真似できないくらいに洗練し、優れた踊りで非日常的な体験をみせることを、これまでのダンスは目指してきたといえます。それは公衆(パブリック)を圧倒するほどのプロのダンスです。
しかし最近は動きを洗練させることよりも、動きが生み出す(心理的)効果から私たちが生きる日常の状況を描き出そうとする方向性があるように思います。そうした日常的で観客も体験するという意味でプライベートな状況を見せるダンスが今回の「踊りに行くぜ」にもあったように思います。これは先日のドネルモ・ミーティング(10/5)において提案された、特に卓越を目指さないが、日常の中で楽しいもの(ユートピア)を何とか見つけ出そうとする「プライベート・アマチュアリズム」とも強い関連があるようです。

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肯定を表現しうるアングラの壮絶
踊りに行くぜ!! vol.7 福岡公演、イムズ・ホール、2006/10/7

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自分の生活を良くするはずのものが、いつしか生活を窒息させている。ニーチェはこうした逆転現象を批判しました。たんに生きるのではなく良く生きる、そのための技法を考えるのが倫理です。だがいつしかその倫理が道徳となり、一人歩きをはじめて、それに反する人間を火あぶりにかけるようになる。そうした「道徳」的な生き方は果たしてよい生き方と言えるのか、ニーチェはそう問うたのです。そうしたニーチェの問いに答えるダンスが、Ko&Edge Co.の「DEAD1+」(「踊りに行くぜ!」福岡公演)でした。

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康本さんという花を見た
踊りに行くぜ!! vol.7 福岡公演、イムズ・ホール、2006/10/7

flower.jpg10/7(土)にイムズホールにて、JCDN主催の2006「踊りに行くぜ!!vol.7」福岡公演が開催されました。まずはじめに、「踊りに行くぜ!!」の実行委員会の方々、ありがとうございました。今回上演された康本さんの「ナ花ハ調」を観て、私は初めて、ダンスに感銘を受けることができたのです。また同時に、コンテンポラリーダンスを楽しむきっかけもつかむことができたように思います。その喜びが思った以上に大きかったので、家路につきながら私は、このことを是非言葉にしてみたいと思ったのでした。

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プライヴェート・アマチュアリズム、あるいは台湾のダンサー達との楽しいディスコミュニケーション
Dance Wave Fukuoka'06 Asia Contemporary Dance Now!、ぽんプラザホール、2006/9/27,28

《波に乗れ!ダンス波》という一連の企画の中のアジア・コンテンポラリーダンス・ナウ!を観てきました(9/27:ぽんプラザホール)。JCDNの方が東南アジアからピックアップしたインドネシアの二組、マレーシア、台湾のそれぞれ一組、合計四組がジョイフルな雰囲気に満ち溢れる福岡中州の先にある小劇場で踊りを披露したのです。

なかでも特に面白かったのは、最後に登場した台湾の女性3人組「白舞寺」の《過火》です。それは、観ていてわくわくし、時には笑ってしまうほど楽しいダンスでした。もっとも、その楽しさは「勘違い」から生まれたものだったのですが・・・。
(右:白舞寺の《過火》 画像はこちらのサイトから

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戯れる日本人−オーストラリア人の率直な印象?
オーストラリア-日本 ダンスエクスチェンジ(AJdX)2006 LUCY/KOTA Project、山口情報芸術センター、2006/9/3

オーストラリア-日本 ダンスエクスチェンジ(AJdX)2006 LUCY/KOTA Project(9/3:山口情報芸術センター)の別のライターによるレビューです。】

私には、ルーシー・ギャラン振付の「setting」が、その方向性において、二国間交流(ダンスエクスチェンジ)の一つの仕方を示したように思えました。それというのも、オーストラリアから(おそらく初めて)来日し、約1ヶ月ほどで作品を作ったギャランさんは、その制限内で自分なりの日本文化に対するイメージを形にしたように見えたからです。そのイメージは、彼女が受けたであろうカルチャーギャップを率直に表現していたがために、より両文化の溝を際立たせていたように思います。

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安全な異文化たちの奇妙な交流
オーストラリア-日本 ダンスエクスチェンジ(AJdX)2006 LUCY/KOTA Project、山口情報芸術センター、2006/9/3

dance exchange文化の交錯のありようを様々に考えさせてくれるステージだったといえるでしょう。「オーストラリア-日本 ダンスエクスチェンジ(AJdX)2006 LUCY/KOTA Project」が、山口情報芸術センターで9月3日に開催されました

オーストラリアの振付家ルーシー・ギャレンと日本の山崎広太がそれぞれ互いの国に滞在し、相手の国のダンサーにそれぞれ振り付けし、その成果が上演されました。オーストラリアと日本という異なった二つの文化圏を交差させるこのプロジェクトから見えてきたものは、何だったのでしょうか。

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行ってきました!東京に!

ボクデス身体表現サークルトヨタ・コレオグラフィー・アワード2006(世田谷パブリックシアター・7/29,30)にはるばる行ってきました。「次代を担う振付家の発掘」のために、賞金つきのコンテストなのです。合計8組の個性豊かなパフォーマンスが、二日間、わずか4千円で見れるという、お得な企画です。すごく面白かったです! komikuriの独断と偏見で、模様をお知らせします。
(画像左:ボクデス/右:身体表現サークル)

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Let me dance with media

フォルティエカナダのダンサー兼振付家のポール=アンドレ・フォルティエが山口に滞在し、メディア・アーティストの南隆雄とコラボレーションして製作したパフォーマンス《1×60》を、先日観てきました(7/23:山口情報芸術センター[YCAM])。フォルティエは、この作品を制作するために山口に滞在した30日間、毎日30分、市内の様々な場所でダンスをするという《30×30》を同時に展開、その様子を収めた映像がYCAM内で放映されていました。《1×60》の会場には、《30×30》を偶然にも「目撃」し、興味をそそられたというお客さんも集まっていたようです。

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